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原作・脚本・演出の藤沢文翁でございます。SOUND THEATREも皆様のご厚情を賜りまして、本作で9作目となります。今日は、本作をお楽しみ頂くにあたり、いくつかの「見どころ」をご紹介いたしたいと思います。
歌舞伎「蘆屋道満大内鑑」と能楽「殺生石」の融合
歌舞伎と能という、本来全く異なるジャンルで演じられる物語を、今回SOUND THEATREが一つにします。幼い頃狐に育てられ、離ればなれになる安倍晴明の物語。もう一つは、九尾の狐を退治する安倍晴明の物語。歌舞伎と能、狐と晴明。SOUND THEATREだから語れる今までどこにもなかった安倍晴明の物語です。
今回は演出の一部に、日本古来のマジックである手妻を使用します。妖艶な陰陽道の世界、鬼や妖狐が飛び交う1000年前の都を、手妻を使用した演出で表現します。
声優・ミュージカル・宝塚と異ジャンルのトップスター達に、若手実力派俳優と、垣根を越えたコラボレーションはSOUND THEATREの見どころの一つです。皆が同じものになるのではなく、それぞれがそれぞれのフィールドで培ってきた個性が生きる演出をしたいと思います。
SOUND THEATREでは常に生演奏でお楽しみいただいております。今回も土屋雄作を音楽監督に、素敵なバンドが編成されております。特に、太鼓・鳴り物、尺八・笛という和楽器が入っているのが見どころです。
物語ですね。今回は、人間ならば、誰の心の中にもいる「鬼」をテーマにしました。愛、憎しみ、恨み、悲しみ・・・色々な顔をした鬼達が登場します。鬼や妖怪が沢山登場する物語ですが、どこまでいっても人間の物語なのです。
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